
注文住宅を建てる時はハウスメーカーを選ぶ必要があり、その選び方が大切となります。ハウスメーカーの選び方は様々ですが、工法や外観、価格や性能などで選ぶのが一般的です。また、ハウスメーカーの知名度や信頼性、営業マンとの相性といった要素で選ぶ場合もあります。営業マンで選ぶ場合は顧客重視型であることを確かめることが大切です。利益重視型の営業マンを選んだ場合はしつこい営業や無理な契約をさせられる恐れまでありますので、慎重な選択が必要となります。
ハウスメーカーの比較は得意な工法で行うと便利です。外観や性能は専門的でわかりにくく、知名度や信頼性も確実な指標になりませんが、得意な工法ならば明確な比較が可能となります。注文住宅の構造は木造・軽量鉄骨造・鉄筋コンクリートパネル造があり、ハウスメーカーはそれぞれに得意な構造を持っています。その構造を基本として独自の工法を考え出し、差別化を図っているのです。木造はさらに2×4工法と在来軸組工法に分かれます。在来軸組工法は工務店でも使われるもので、施工には伝統的な大工を必要とします。
構造による違いで選ぶ場合はそれぞれの特徴を認識する必要があります。2×4は外来の工法で、工場で作ったパネルを現場で組み立てる工法です。生産単価が安く地震に強い特徴がありますが、湿度の高い日本の風土では耐久性が未知数となります。木造でも在来軸組は大工が一棟ずつ作るために手間がかかり、単価が高い傾向があります。一方、どの工務店でも施工が可能なので、増改築が容易な利点があるのです。
軽量鉄骨造や鉄筋コンクリートパネル造はハウスメーカーが材料を工場で生産するので品質が安定しています。地震にも強く断熱性も高い一方、増改築はそのハウスメーカーしかできない不安があるのです。ハウスメーカーを選ぶ場合は新築時の価格や性能だけでなく、増改築やメンテナンスのしやすさも評価軸とすることが求められます。
ハウスメーカーを営業マンとの相性だけで選ぶ場合は品質の信頼性が大切です。知名度があり信頼性の高いハウスメーカーから選ぶ場合は営業マンとの相性だけで選んでも問題は少ないと言えます。知名度が低く、信頼性に問題がある場合は営業マンが顧客重視型か利益重視型かを見分ける必要があるのです。しつこい営業や電話連絡が頻繁な場合や契約を急ぐ場合は利益重視型と考えられます。じっくりと要望を聞いてくれるタイプの営業マンは顧客重視型と言えます。