注文住宅なら使いやすい間取りにした方が便利
注文住宅の多くは自由設計なので、自分の希望にかなう使いやすい間取りとすることが可能です。間取りは生活動線を考慮すると共に優先順位を書き出すことで、メリハリをつけることが成功のコツとなります。日当たりによってはバルコニーが必要となったり、収納やキッチンについても検討が必要です。注文住宅は自分や家族の求めに応じた使いやすい間取りが可能となります。
自由設計では全体のコンセプトとなにをやるかの優先順位が大切となります。コンセプトで全体の方針を決めておき、優先順位でメリハリをつけておくことで自由な間取りが可能となるのです。コンセプトは借り物ではなく、住み手の要望を的確に表現したものが必要なのです。居間を広くして家族の団らんを第一に考えたり、庭とのつながりを大切にする間取りとするなど、全体の方向付けがコンセプトと言えます。
間取りは一度に決める必要はありません。さしあたり要望を書き出すことで明確化し、設計に織り込むことが必要です。住宅の場合は生活動線はさほど気にする必要はありません。注文住宅は他の種類の建物と比較して面積が小さいので、生活動線が生活に影響することは少ないと言えます。住宅の中心となる居間やキッチンは他の部屋からアクセスがしやすい位置とすることが大切です。居間は日当たりを重視し、キッチンは作業のしやすさが大切なのです。
バルコニーは必ずしも必要ではありませんが、2階に和室を設ける場合はそれに付随してあったほうが良いでしょう。和室は掃き出しの窓が必要で、そのためにはバルコニーがあったほうが便利です。収納は小まめに取っていくことで、必要な量を確保することが大切となります。収納は内部ばかりでなく、外気に接するものも必要な場合があります。納戸は控室としての利用も考えた位置に設置したいものです。
高齢化社会では住宅の重要性が増します。高齢となっても生活が維持できるような間取りを最初から作っておくことは意味があるのです。高齢となった場合は1階に洋間が必要で、ベットによる生活が中心となるでしょう。近くにトイレや洗面があると、なお便利なのです。さらに、外部に出られる開口部を設けておくことで、車いすが必要となった場合でも快適な生活ができることになります。
注文住宅は自由な間取りができる反面、使わない部屋を作ってしまいがちです。個室を設ける場合は、他の用途に転用可能な位置と作りが必要となります。必要な部屋を大きく取り、それ以外の部分の面積を抑えることで、快適な暮らしができる機能的な間取りを実現することができるのです。